過去

 最近マクドナルドの「100円マック」をよく利用する。
 ホッとコーヒー×2、アップルパイ、三角チョコパイで計400円で2時間をねばるのだ。下手に喫茶店を使うよりコストパフォーマンスは高く感じられる。正直、無職の身にはありがたい。反面タバコの量が増えるのだが、これは別にマクドに来なくとも「何もしない」という状況ではおなじなので自宅に引きこもっているよりは幾分マシというものだ。ただひとつ、「100円マック」のためか客数がより一層増えており、うるさくてなかなか落ち着かない、という面もある。特に中高生、子連れが多い。はて、なんで中高生が?みんなサボリか?と思いきや、よく考えれば春休みだった。どおりで中坊にしては幼すぎるなぁと。小学生だったのか?俺が中坊のころは「サ店に自分達だけで入るのは不良」だったもんな。昔は金も無かったしバイトも禁止だったし。十も歳がちがう奴らがこうやって同じ空間に居るのが変な感じだ。もっとも、タバコやりつつ本読んだりこうやってレポート用紙に向かっているダサい大学生ふぜいが居る事を端から見たらさして違和感は無いのかもしれない。問題は「ダサイ大学生ふぜい」の中身が「28歳無職ニート1ヶ月」だと認識する俺自身なのだ。

俺はなにをやりたかったのだろう。昔の俺は何を考えていたのだろう。俺はどうすれば良いのだろう。俺は何ができるのだろう。俺の良い所、アピールポイントは何だろう。 すべて俺の問題。俺が考えて、俺が答えを出し、俺が実行すべき命題。わかってはいる。そのつもりではいる。

アイツらは何を考えているのだろうか。あの歳のころの俺は考えていなかった気がする。アイツらも今の俺の歳になって考えるのだろうか。今の俺は考えている。

もしかすると、おれはあの頃考えなければ行けなかった事を、今、考えているのかもしれない。今、答えを出さなければいけない。今、出さなければこのさきずっと出せないまま死ぬのではないか。そんな気がする。

ずっとずっと先延ばしにしてきた事だ。

解ってはいる。答えは出ない。